株式会社ニトリ様

株式会社ニトリ様は、店舗情報をより早く、より正確に届けるという課題に対し、メンテナンスのしやすさとリアルタイム性を重視し、ナビタイムのLocation Cloudを導入されました。
この度、第2弾のインタビューとして、Location Cloud を利用したMEO施策および、ナビタイムAPIを利用したECサイト・アプリリニューアルについて深くお話を伺いました。
Googleマップは、営業時間や住所などの基本情報の確認だけでなく、そのままルート検索ができたり、口コミも閲覧できたりと、お客様視点で非常に便利なツールです。そのため地図を活用した店舗探しは、多くのお客様が利用している方法となっています。
しかし、MEO施策実施前の当社のGoogleマップ上の店舗情報は、ニトリのことを知っているお客様だけが理解できるわかりにくい状態となっていました。具体的には、店舗名や住所、営業時間といった基本的な情報については、Location CloudからGoogle マップへ連携していたものの、それ以外は全くメンテナンスができていない状態でした。その結果、店舗の外観写真が他社のものになっていたり、情報量が少なく『ニトリ』以外の単語だと検索にヒットしない、といった問題点が生じており、早急に対策が必要と感じていました。また、現在ニトリが力をいれている、『家電』の販売についても、『家電』『家電量販店』といったワードでGoogleマップ検索に表示されれば、新たな顧客の集客につながるのではないかと考えたことも、MEO施策に取り組むきっかけの1つでした。さらに年間10,000件以上いただいていたお客様からの口コミに対応できていないということも問題と感じていました。
しかし、当初は何から着手すべきか分からず、また情報を整える作業に膨大な手間・時間もかかるため、なかなか進められない状況でした。そんな中、ナビタイム様より『カテゴリ』や『属性情報』などの情報の拡充・写真の登録・口コミの返信など、具体的な進め方をご提案いただいたことにより、MEO施策を推進することができました。
まず、『カテゴリ』『店舗の説明』『サービス情報』などについて、情報の拡充を実施しました。円滑に進めるため、必要な情報を事前にピックアップし、登録までご対応いただいたことで、短期間で情報量を増やすことができました。実際、取り組み開始からわずか3か月足らずでニトリ全店の情報拡充を達成できました。店舗の外観写真の登録についても通常であれば、1店舗ごとに登録する必要がありました。しかし今回、ナビタイムさんのおかげで一括登録できたため、工数を大幅に削減することができました。
さらに今回拡充した情報や写真について、Location Cloudから連携できるように、マニュアルも作成していただいたため、情報更新や新店の追加などの、その後の運用も効率良く行えています。当社の業務フローや状況をご理解いただいたうえで、柔軟かつ、きめ細やかにご対応いただき、心から感謝しております。
口コミについては、長年返信や分析を行いたいと考えていたものの、ノウハウやリソース不足から、着手できずにいました。今回のMEO施策の一環として、Location Cloudを活用した口コミの返信方法をご提案いただき、ついに口コミの返信を開始することができました。具体的には、AIによる口コミ内容のネガティブ・ポジティブ判定をもとに口コミ内容を精査し、申請・承認のワークフロー形式を活用することで、効率的に返信対応を行っています。
Googleマップの口コミは、店頭などでの他のアンケートと比べて、お客様のリアルなお声が集まりやすいという特徴があります。具体的には店舗のオペレーションや設備に対する声を多くいただいていました。そのため、毎週店舗にフィードバックを行うことで、現場の問題点を改善につなげることができています。例えば、「電波が悪くてアプリ入会ができない」という口コミのご意見を受けて、フリーWi-Fiの案内を増やすなど、具体的な改善施策を実施しています。 今後は個店だけの対応にとどまらず、店舗全体のオペレーションの根本対策にも、口コミを活用していきたいと考えています。

『家電量販店』『家電』というワードでのヒット数は、前年比約2,100%、全体のヒット数は前年比約200%と大きく向上しました(前年の繁忙期3月~5月と比較)。これは家電の商品開発やCMに加えて、「ニトリの家電」の認知を上げるのに一役買ったと考えられます。また、ルート検索・ウェブサイトへの遷移数も前年と比較し、約17%増加しており、実際の来店客数の増加にも寄与しています。今後は海外店舗などの活用も視野にいれて、社内で横展開していきたいと考えています。
当社は2025年5月にECサイトとアプリの大規模なリニューアルを実施しました。その背景には、将来目指しているビジネス規模に見合ったECプラットフォームへの移行に加え、「ECか店舗かは関係なく、スムーズに買い物・受け取りができる体験を提供したい」という強い思いがありました。
リニューアルにおける最大のポイントは、お客様の購買行動の起点として「お届け先」や「よく行く店舗」を最初に設定してもらう仕組みを導入したことです。あらかじめ設定した情報をもとに、店舗での商品在庫情報、お届け先への納期を表示することで、商品を手に入れられる選択肢をより早い段階で提示することができます。それを実現するための重要なデータとしてナビタイムさんのAPIを活用しています。
ナビタイムさんのAPI活用により、当社のアプリでは以下のようなユーザー体験が実現されました。
店内モードでの商品位置・在庫確認機能: お客様がセルフで商品の店内場所や在庫有無を調べられるようになり、従業員を探す手間が省け、従業員の対応時間も削減されました。
パーソナライズされた買い物体験: 「よく行く店舗」を事前に設定することで、商品詳細画面で「この店舗に在庫があるか」「お届け日はいつか」といった情報が即座に表示されるようになりました。
店舗での商品受け取り(OMO戦略)の推進: EC注文商品を店舗で受け取れる仕組みを強化し、受け取り店舗の変更時や近隣店舗表示にAPIを活用。これにより、物流経費の削減と、店舗来店時におけるついで買いの促進に繋がっています。
これらの取り組みにより、「これまで点だった個々のサービスが、線となって一つの体験に統合された」と評価しています。

リニューアルにおいて、店舗情報の管理・検索のシステムや地図表示システムを検討する際、改めて他のベンダー製品も比較検討しました。最終的にナビタイムさんの仕組みを引き続き選んだ最大の決め手は「コストメリット」でした。今回のリニューアルで導入する「よく行く店舗」の設定は、今までと比べて大幅にAPIの利用が増加するため、コストにはかなり慎重になりました。ナビタイムさんは自社で地図データプラットフォームを持っているため、店舗検索と合わせて地図の仕組みそのものを作成することができ、他社と比較してもナビタイムさんでしか実現できないコストメリットがありました。
また、活用するAPIの使い勝手については、当社の開発チームからも「シンプルで不都合がなく、レスポンスも速い」と評価しており、開発を進める際には仕様書だけ見ればナビタイムさんへほとんど問い合わせすることもなく、ストレスフリーに進めることができました。
今回のMEO施策を通じて、わかりにくい状態だったGoogleマップの店舗情報を「まだニトリに来たことがない方」にもわかりやすい状態にすることができました。また、アプリやECサイトのリニューアルを通じて、デジタルとリアルの融合(OMO)を一層推進し、お客様にとってより便利で快適な買い物体験を提供することができるようになったと確信しています。
これからも、「お店の中でも外でも、お客様が求めている情報を早く正確に届ける」ために、ロケーションデータを活用し、お客様一人ひとりに寄り添ったお買い物体験を進化させていきたいと考えています。
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